[現役がおすすめ] フリーランスの健康診断|費用を抑えて受ける方法・より意味ある検査の選択肢
「フリーランスは会社員と違って無料で健康診断を受けられないから、健康管理が不安…」
そのような声を聞くことも多くありますが、そんなことはありません!
無料や安価で受けられる検診もあれば、
会社員時代の健康診断より意味のある検査に投資する選択を自分で選べるというメリットも。
自分ですべて選択する権利を持っているからこそ、しっかり自分にとって価値のある医療を受けていきましょう!
フリーランスは健康診断を受ける義務がある?
フリーランスの場合、会社員と異なり、健康診断を受ける義務はありません。
しかし、自身で健康を管理し体のリスクに備えることはもちろん大事です。
自分の体の状態を加味して、どのように備えるべきか?をしっかりを考えながら受診を検討するとよいかと思います。
義務はなくとも、フリーランスは健康診断の受診がおすすめ
フリーランスはとにかく体が資本!
自分が手足を動かすことで収益を増やしていく初期段階は特に健康が重要です。
会社員時代と異なり、もちろん有給はありませんし、
まわりのメンバーが協力してくれる・仕事を代わって巻き取ってくれるということもない、
というのがチームを組んで動いている場合を除いた基本です。
仮に何らかの病気と診断を受けて一定期間働けなくなった場合も傷病手当金は出ませんので、心身を大事に過ごすことが基本になってきます。
ただし、フリーランスは意味ある健康診断に投資すべき
会社員だと健康診断があるから大丈夫!と思いがちですが、意外とそうでもありません。
会社の健康診断で測る視力・聴力・身長体重、心電図やX線、最低限の血液検査…
この程度の簡易検査で、病気の初期段階に気づける可能性は低いのが現実です。
私も大きめの病気をしたことがあるけれど、
会社の健康診断にはひっかからず、 自分で病院を受診した時に受けた精密検査で見つかったよ…!
まったく健康に不安がない方を除き、 会社員として受けられる簡易検査で安心しきってしまうよりも、 意味ある『健康診断・検査』に投資をして自分で自分の納得のいく検査ができる点はフリーランスのメリットです。
体に不安がない人 ▷ 健康診断でOK
体に不安がある人 ▷ 気になる箇所について別の検査を選択
こんな感じで、必要に合わせて選択肢を自分でカスタマイズしていきましょう!
フリーランスの健康診断は経費になる?
結論から言うと、経費にはなりません。
従業員(正社員)を雇っている場合、従業員の健康診断の費用は『社員の健康を守るための福利厚生費』として経費にすることができます。
しかし個人事業主の場合は、事業ではなく『個人の私的利用』と捉えられるため、経費にはならないというルールになっているのです。
だからこそ、毎年の惰性で健康診断を受けるのではなく、
自分が納得できる意味のある検診を受けたいよね!
フリーランスは、会社員と同等の健康診断を費用を抑えて受けられる?
こちらについては、「年齢に応じて異なる」という回答になってきます。
40歳以上のフリーランスは費用を抑えて受けられる
病気のリスクが高まると一般的に言われている40歳以降になると、様々な手当や制度が存在するので、うまく活用すれば安価・無料で検診を受けられます。
国民健保・文美国保が定める特定検診
多くのフリーランスが加入する『国民健康保険』、一部のクリエイター系の方が加入できる『文芸美術国民健康保険』には、無料で受けられる特定健診があります。
対象は40歳以上となることが多いですが、会社の健康診断と同等の検査を行うことができます。
対象の方には、保険組合から受診券が郵送されてくるようです!
20~30代のフリーランスは費用を抑えて受けられる機会が少ない
保険組合から助成金が出る場合もありますが、
多くのフリーランスが所属する『国民健康保険』の助成金対象者はやはり40歳以上となっており、20~30代に関しては自費で受けることになる方が多いです。
受けられる保証は最大限使いながら、補助の出ない検診に関しては自分で選択をしながら受けていく必要があります。
文美国保が定める一部の検診
一部のクリエイター系の方が所属できる『文芸美術国民健康保険』には、20~30代でも申請をすれば助成金が出る検診が一部あります!
・人間ドック
胃部バリウム検査または胃カメラを含む総合精密健康診断
・脳ドック
脳MRI・MRAを含む検査
・PET検査
体幹部を含む検査
『受診時点で加入後継続して1年以上経過している75歳未満』の方であれば、下記の助成金が出るため活用していきましょう。
・組合員
24,000円(都内在住28,000円)
・家族
19,000円(都内在住23,000円)
クリエイターの方は、毎月の保険料もお得になる場合が多いので、加入の積極的な検討をおすすめします!
自治体の子宮頸がん・乳がん検診
お住まいの地域によりますが、多くの地域では女性に対する婦人科検診の受診が案内されており、こちらは20~30代も対象になります。
こちらも対象の方には、保険組合から受診券が郵送されてきますので、女性はぜひ活用しましょう!
つい後回しになってしまう婦人科検診ですが、
若いうちでも知らずしらずのうちにかかりやすい病気が多い…
郵送されてきたらすぐ受けるという習慣を付けるとよいですよ!
一部のクリエイター系の方が所属できる『文芸美術国民健康保険』には、20~30代でも申請をすれば助成金が出る検診が一部あります!
クリニックでの自費での健康診断
会社員時代と同じ内容の『法定検診』を受けたい場合、検診センター・検診クリニックで5,000円〜1万円程度の自費で受診することができます。
ただし冒頭で記載したとおり、法定検診の内容で気付ける病気は一部になってしまうので、
特に健康状態が気にならないけれど念のため受けておきたい、という方におすすめのものになります。
フリーランスが健康診断の代わりに受けるべき『意味ある検査』のおすすめ
健康診断だけでは解決しそうにない体の不調がある方は、自分で不調の解決に繋がりそうな検査を受けてみるのもよいかと思います!
私も過去かかってしまった病気と関連しそうな不安を解消したり、
病気なのかは分からないけれど日々抱えている慢性的な不調の改善に向けてアクションするためにいろいろ受けてみているよ。
その中から、納得感があったものをご紹介します!
おうちでドック(がん・生活習慣病の検査)
人間ドックに行く時間がない、なんとなく行くのが面倒くさい… そんな方におすすめなのが、自宅から検体を郵送するだけでできる『おうちでドック』です。
検査内容 | 生活習慣病・がんリスクの検査 |
検査費用 | ¥21,780(税込) |
検査期間 | 通常1〜2週間(Webにて結果閲覧) |
検査方法 | 自宅に届く検査キットで血液・尿を採取して郵送 |
特徴 | ・人間ドックでありながら、すべて自宅で完結する ・人間ドックよりも1万円ほど安価 ・早期発見や予防のためのリスクを知ることができる |
DWIBS / 全身MRI(がん検診)
放射線を使用しないので被ばくがないMRI検査。
その中でもがんの早期発見に強みを持った技術を持つのが『DWIBS検査』です。
がん家系の方などで不安がある方は、受診するととても安心して過ごせます。
検査内容 | 全身MRIでのがん検査 |
検査費用 | 5~8万円が相場 |
検査期間 | 検査は30~60分・結果は1週間程度で郵送等 |
検査方法 | MRIの機械に入り横になっているだけ |
特徴 | ・造影剤の注射や被ばくがない ・全身のがんリスクを一度でスキャンできる ・消化器系のがんの発見は内視鏡の方が精度が勝る |
胃カメラ・大腸カメラ(消化器の内視鏡検査)
おなかに関する不調が強い方は、一度直接中を見てみるのが安心への近道です。
最近では鎮静剤を使って眠っている間に終わるような苦しくない検査を実施しているクリニックもたくさんあるので、身構えずに受けることができます。
検査内容 | 消化器の異常を見つける検査 |
検査費用 | 3,000〜10,000円(保険適用時) |
検査期間 | カメラ自体は10~30分、準備含めて1~2時間が目安 |
検査方法 | 事前の絶食・下剤摂取後にカメラを入れて検査 |
特徴 | ・X線と異なり、直接中の状態を見て的確な診断を受けられる ・異常が見つかった組織はその場で切除できるものがある ・検査前後の時間のゆとりが必要(事前の絶食 / 下剤、検査で使用する鎮静剤の影響) |
腸内フローラ検査(おなかの不調検査)
おなかの不調を抱えているけれど、大腸カメラでは大きな異常がなかったという人におすすめなのが、『マイキンソー』という腸内フローラ検査。
自分の腸内細菌の構成から『日々の生活・食生活の注意点』がわかります。
自分が持っている菌を元気にするために必要な栄養素もバッチリ把握!
検査内容 | 腸内細菌の状態の良し悪しを検査 |
検査費用 | ¥19,800(税込) |
検査期間 | 3〜4週間(Webにて結果閲覧) |
検査方法 | 自宅に届く検査キットで便サンプルを採取して郵送 |
特徴 | ・客観的に見た自分の腸内フローラの状態の良し悪しがわかる ・腸内フローラから見る自分の食生活の偏りを知れる ・ダイエット等に関わる有用菌の有無がわかる |
こんな感じの小さい簡易的な検査キットです。
栄養解析(慢性不調の検査)
体内の栄養状態を詳細に把握するための血液検査になります。
通常の健康診断の血液検査と異なり、体内に不足している、または、過剰になっている栄養素を洗い出すことができます。
体を作っている栄養の過不足は、不調や病気につながる根源になるので、しっかり基本を見直すにはおすすめです!
検査内容 | 体内にある栄養の過不足の検査 |
検査費用 | 15,000~50,000円が相場 |
検査期間 | 1~2週間での結果通知が目安 |
検査方法 | 医療機関での採血 |
特徴 | ・病気のリスク以前にある、栄養の偏りによるリスクを知れる ・食生活やサプリでの改善につなげられる ・慢性不調の原因を見直すことができる |
ストレス・ホルモン検査(ストレスや疲労の検査)
検体からストレスに関わる「コルチゾール」というホルモン量を測定する検査で、
今のストレス状態の可視化、また今のお仕事との適性を見つめ直すこともできます!
あすか製薬から提供されているものが現時点では唯一の検査です。
検査内容 | ストレスホルモン量の検査 |
検査費用 | ¥6,480(税込) |
検査期間 | 約2~3週間(Webにて結果閲覧) |
検査方法 | 自宅に届く検査キットで爪、または、毛髪を採取して郵送 |
特徴 | ・1on1やサーベイがないフリーランスでもストレスに気づける ・心身に影響が出る前に、気づきづらい精神的負担に気づける ・自分の幸せと近い仕事を選ぶ基準になる |
遺伝子検査(将来の病気を予防する)
自分が先天的に持つ病気のリスク・体質を知ることができる検査です。
こちらは既にかかっている病気等の状態を把握するのではなく、かかるリスクの高い病気を未然に予防することに特化したものになります。
病気類だけでなく、自分の遺伝的な『能力』も知れるので、仕事に活かす能力・強みを考える機会にもなるのがよい点です!
検査内容 | 遺伝的な特徴360項目の検査 |
検査費用 | ¥10,850(税込) |
検査期間 | 約3~4週間(Webにて結果閲覧) |
検査方法 | 自宅に届く検査キットで口腔内を採取して郵送 |
特徴 | ・遺伝から先天的になりやすい病気がわかる ・効率的なダイエット方法や、不足しがちな栄養がわかる ・行動 / 睡眠の適性パターン、先天的な能力がわかる |
会社員よりも健康なフリーランスになろう!
フリーランスは、仕事も生活パターンも健康管理も自分で選べるのがメリット。
会社員自体よりも自分にとって意味のある検診を受け、
その結果をもって、より自分の心身が健康にいられるような生活パターンを取れる仕事を選んでいきましょう!
健康状態もよくなって、ストレス負荷の少ない仕事を厳選できるようになると、
日々のパフォーマンスや効率も上がるし、充実度や幸福度もぐーんと上がるよ!