[現役が伝授] フリーランスデザイナーの効率的な仕事の取り方・営業ノウハウ|ディレクター・マーケターも必見

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フリーランスを目指している方から「本当に生活できるだけのお仕事が取れるの?」と聞かれることがよくありますが、 抑えるべきポイントを抑えてしっかり準備をし、活用できるものを最大限使っていけば、最小限の手間で着実にお仕事を取っていくことはできると思います!

実際に私がフリーランスとして実践しているお仕事の取り方や、
仕事の選び方リスク回避の仕方まで、惜しみなく紹介していきます!

Contents
  1. フリーランスデザイナーが仕事を取る前に準備すべきこと
  2. フリーランスデザイナーが取れる仕事・契約の種類
  3. 職種別 フリーランスの仕事の報酬目安
  4. フリーランスデザイナーが安定して収入を伸ばす仕事の取り方
  5. フリーランスデザイナーの仕事の取り方:人脈がある領域
  6. フリーランスデザイナーの仕事の取り方:人脈がない領域
  7. フリーランスデザイナーの営業・商談のコツ
  8. フリーランスデザイナーが避けるべき仕事・注意点
  9. 上手なコミュニケーションと仕事の目利きで、気持ちよく働こう!
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フリーランスデザイナーが仕事を取る前に準備すべきこと

よく言われるのは「とにかくポートフォリオを作れ!」ということですが、
いきなりポートフォリオに着手すると非効率、もしくは勝率が下がる可能性すらあります。

しっかりと「何の仕事を取るための営業ツールなのか?」という目的を考えた上で、
最後にポートフォリオを作ると勝率が上がりやすいので、次の①〜③の手順で進めていきましょう。

①自分の実績やスキルの強みを絞り込む

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フリーランスは自分が商品です。
競合のフリーランスよりも強い点『セールスポイント』がはっきりしている領域でないと、もちろん仕事は取りづらくなります。

せっかく独立したので、もちろん『自分がやりたいこと』も大事にしよう!
『やりたいこと』に重なる『自分が今まで培ってきた強み』はどこか?じっくり考えてみるのがおすすめです。

定量面(スキルセット)

仕事を取る時の商談で、まず始めに見られるのは『スキルセット』です。
この2つに分けて整理してみましょう。

A:知識があるスキル
B:人に教えられるほど詳しいスキル

「Aの領域までをカバーできて、最も強み / 価値を出せるのはBの領域です」
これがはっきりしていると依頼主が判断しやすいです。
依頼主が知りたいのは、この2点だということを頭に入れて臨むとよいでしょう。

・この人は何ができる人なのか?
・いま最も期待する成果と、依頼先の『得意』は重なっているか?

客観的に見たスキルセットの強みが分からないときは、 Wantedlyの【スキル】の項目を登録すると、市場との比較が見れるよ!

Wantedly スキル

定性面(性格・価値観・コミュニケーション能力等)

『スキルセット』が依頼主と合致した後に聞かれるのが、この定性面です。
どんなに求めるスキルがあったとしても、依頼主はこういったことを気にかけます。

・自分や社内の人間とうまくコミュニケーションが取れるだろうか?
・依頼するプロジェクトの特性と、依頼先のスタンスが合っているだろうか?

仕事に臨むスタンスや価値観が異なると、お互いスムーズに仕事が進まない感覚に陥りがちです。
フリーランス側が気持ちよく仕事をするためにも、

「仕事において、何を大切にする方針だと強みが出せるのか?
「こういうコミュニケーションの取り方が多いと嬉しい / 嫌だ」

このあたりもはっきりしていると、双方安心して仕事を始めることができます。

とにかく仕事がほしいという状況であっても、 ここが合わないなと感じるお仕事を取ってきても長く続かないことが多いかも…

②狙う仕事の種類を固める

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自分の強みがはっきりしたら、その強みと重なるお仕事の中で、一番自分が熱意を持てる領域を選びましょう!

例えばこんな感じです。

強み   ▷ 相手が求める世界観を言語化・ビジュアル化することが得意
狙う仕事 ▷ ブランドの世界観を作るキービジュアルやロゴの制作(CI / VI)

まずはいろいろ幅広くやってみるという方針でももちろんOKですが、 似たような領域を攻める方が効率的に営業できます。

実際の納品フェーズに入った後も、同じ領域で複数の案件を持っていた方が得られた学びを横展開して活かしやすかったりするので、納品の効率も上がりやすいよ!

まずは一つの領域で複数のお仕事をしてみて合わないなと思ったら、次の営業から方針転換していけばOKです。
あれこれと手をつけるより、着実に1つずつこなしていきましょう。

③ポートフォリオを作り込む

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ここまで来たら、『狙う仕事に関する実績を中心』にポートフォリオをまとめましょう!
下記をはっきりと記載しておくことをおすすめします!

・自分1人で担当した領域はどこか?誰とどのように分担したのか?
・どういう意図で制作したものなのか?

もし実績が足りないなと思う場合は、仮想の案件を立てて作り足してみるのもOKです。

①と②でしっかり軸を定めたからこそ、狙う仕事に対して刺さる営業道具が作れる!
何も考えずにポートフォリオを作ってしまうと、営業先への刺さり具合が下がってしまうかも…

④恥ずかしがらないマインドを持つ

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これだけ異色だと思われたかもしれませんが、最後に大事なのは『恥ずかしがらないマインド』です。

仕事を取りに行く際、人に自分をPRしたり、人に時間をもらったり、とにかく主体的に人に話しかけにいくことが増えます。

「自分に自信ないな」とか「自分からガツガツいくのってダサいな」とか、
そういうことを考え始めてしまうと行動できなくなってしまうので、
いつでも「自分には自分の魅力がある!頑張っている自分すごいぞ!」と
前向きにいること・まわりからの見え方を気にしすぎないことが大事です。

堀江貴文さんも「自分の失敗なんて他人は覚えていない」と仰っていたけれど、本当にその通りな気がしますね!
失敗の定義も人それぞれ。頑張っている人を見てダサいと思う人はいないはず!

(いたとしても、そういう後ろ向きな人と関わってイイコトってあんまりない)

ポジティブなオーラを放っていた方が、たくさんの人が近づいてくると信じて頑張りましょう!

フリーランスデザイナーが取れる仕事・契約の種類

フリーランスデザイナーのお仕事の受け方は、
総称すると『業務委託契約』での受託となりますが、その中にも大きく分けて2つの形があります。
自分が求める稼ぎ方・働きやすい契約形態はどちらか考えて、営業先とすり合わせをしましょう。

請負契約

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『仕事の完成物』に対して、お金を支払っていただく形態です。

例えばこんな感じで契約を結びます。

LP制作〜実装 1本 ¥300,000
※納品スケジュールは別途相談の上で定める。

おそらくフリーランスデザイナーのお仕事のイメージとして強いのはこちらかと思いますが、
もうひとつの『準委任契約』と比べると、実はハイリスク・ハイリターンな契約です。
それは下記のような特徴があるからになっています。

メリット制作にかけた時間に関わらず、完成させればまとまった報酬が得られる。
納品に向けて必要なタイミングで稼働すればOKなので、会社員のように常にデスクに座っている必要がない。
デメリット依頼主の要求が複雑化し、稼働時間が増大すると報酬面で不利になる。
向いている人作業スピードの速い人
向いている業務短期間で納品となる制作物
(例:バナー・LPなど)

準委任契約

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『仕事の稼働時間』に対して、お金を支払っていただく形態です。

例えばこんな感じで契約を結びます。

月40時間稼働 ¥160,000
※契約期間は1〜3月の3ヶ月。その後の更新は2月中に相談の上決定。

『請負契約』に比べて安定性が高い代わりに、ローリスク・ローリターンな契約です。
同じ時間働いて成果を上げている人も上げていない人もいただける報酬は同じなので、会社員時代の収入とイメージが近いかもしれません。
会社員時代と異なるとすれば、決められた時間内で出した成果が少なければ、更新のタイミングで契約を切られてしまうという点です。

メリット与えられた仕事の完成度に関わらず、働いた分きちんと報酬が得られる。
デメリットすぐ完成できる仕事の場合、請負契約より報酬が少なくなることがある。
また常に決められた期間は定常的に稼働し続ける必要があるため、働き方も会社員的になり、好きなタイミングで休みを取ったりはしづらい。
向いている人安定した収入を得たい人
向いている業務長期に渡って検討が必要な制作物LPの納品
(例.:Webサイトのリニューアル・ブランディングに関わるCI / VIの構築など)

職種別 フリーランスの仕事の報酬目安

同じデザイン系の業務でも、職種や役割によって報酬が異なります。
金額が高い方がお得な役割ということではなく、『求められる知識やスキルの量・難易度』が金額に反映されているという認識で臨みましょう。

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デザイナー

制作物を形にする『制作者』の役割です。
具体的な指示をいただけることが多く、必要なのも制作ソフトのスキルがメインになります。

報酬目安(時給換算)¥1,500~3,000
働き方指定された期日までに、1人で黙々と作業を進めて納品。
働く時間や場所を最も選びやすい役割。

PM・クリエイティブディレクター

プロジェクトを進行する『指揮者』の役割です。
制作物の方針を立て決定する意志の強さ、幅広い知識を持ちながら、依頼主・デザイナー・エンジニアなど様々な人と具体的な内容に関するコミュニケーションを取るスキルが求められます。

報酬目安(時給換算)¥3,500~5,000
働き方いつ誰から相談・連絡が入るか分からないので、働く時間は選びづらい。
その代わり、自分自信がデザインソフトを使って作業する時間は短いので、コミュニケーションさえ取れればどこにいてもOKなお仕事。

プランナー・マーケター

ゼロからプロジェクトを作り出す『企画者』の役割です。
最も依頼主から指示をもらえないポジションとなります。
曖昧な課題や目的のみを受け取り、そこから正解のない解決策を開拓していく思考力・行動力が求められます。

報酬目安(時給換算)¥4,000~6,000
働き方必要なタイミングで求められる企画や戦略を出せれば、働く時間や場所は問われない。
ただし、まとまった時間が必要な打ち合わせが多くなりがちなので、スケジュールに柔軟性を持たせて臨機応変に動く必要があるお仕事。

ハイブリッド型

上記の『制作者・指揮者・企画者』をすべて1人で担当する、または3つのうち2つを兼任する形。
当たり前ですが、上記3つの役割をどれもそれなりの数経験したことがあり、すべての実行と決定を1人でマネジメントできるスキルが求められます。

報酬目安(時給換算)提案次第
働き方プロジェクトの進行に合わせて変わる自分の役割に応じて、働き方も変動させていく必要がある。

実はこの形が最も報酬が上がりやすいです。
依頼主も3つの役割を別々の人に依頼し、3者の連携を管理するのはとても面倒。
1人にまかせて完結できるのが一番ラクなので、そこに付加価値を見出してもらえる場合は、報酬が跳ね上がる可能性があります。

また、依頼主さえOKであれば、自分から他のフリーランスに一部の領域を委託する手もあります。

『デザイン × 〇〇』の掛け合わせで強みを作れれば価値もUP。
なんらかの領域に関する企画・戦略系のスキルを持っていると掛け合わせやすいので、勉強と実践を重ねるのがおすすめです!

フリーランスデザイナーが安定して収入を伸ばす仕事の取り方

会社員同様の安定した収入が得られればOKなのか?
会社員の時よりも収入を伸ばしたいのか?
それによって戦い方は大きく変わります。

ここでは『最低限の安定収入を得ながら、収入を伸ばすチャンスを小さく設けていく』方法をご紹介します。

①〜③の流れに沿って進めてみましょう!

①毎月の生活費に最低限必要な額を計算する

毎月の生活費における『支出』はだいたいどのくらいの金額でしょうか?
単純にその金額が稼げれば、生活する上でマイナスが出ないということになるので、
これが最低限必要な『生活防衛資金』の金額ということになります。

ぱっと分からない人は、マネーフォワード ME (ミー)のアプリを入れて、まずは家計簿を整理してみましょう!

②生活費を継続して稼げる『準委任契約』を取る

契約期間中、毎月一定金額の報酬をいただけるのが『準委任契約』です。

稼働時間と比例した収入が得られるので、とにかく収入の安定性が強みになる契約です。
そのため、ここで①で計算した『生活防衛資金』を稼げるような契約を取りに行けると、毎月の生活に心理的安全性がもたらされます。

しばらくの間は貯金で生活できるよ!という方は、この『準委任契約』でのお仕事は取らないという選択肢もOKかと思います!

③プラスアルファの収入を作る『請負契約』を取る

効率的に仕事を完成させ、納品できればハイリターンが見込めるのが『請負契約』です。

納品完了後にまとめて報酬が入ってくるので、毎月収入が得られるというわけではありません。
そのため、請負契約での報酬はボーナスのような存在として捉えて動くと分かりやすいと思います。

納品物のクオリティや、カバーできる役割を増やし、大きな金額のリターンを狙えるようになると、 稼働時間に比例しない収入UPが見込めるようになります。

請負契約がない時期も発生すると思うので、その時期に
・収入単価を上げるための勉強をする
・小さな副業をする
・自分の事業を進める
など、何かしら『前に進むためにやるべきこと』は決めておくのがおすすめ!

フリーランスデザイナーの仕事の取り方:人脈がある領域

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狙いたい仕事の領域にいわゆるツテ・コネのある方は、積極的に知り合いとコミュニケーションを取っていきましょう。

前職の先輩・同僚に連絡する

最もお仕事をいただきやすい経路はここかと思います!

すでに自分のスキルセットや性格を理解してくださっている方々で、双方の信頼関係・理解が深まっている状態なので、お仕事を進めるにあたりお互いリスクが少ないというメリットがあります。

「独立しました」ということのご報告をしながら、ご飯やミーティングの機会を作っていただくと、目先ではなくともお仕事でご一緒できるチャンスが来たときにお声がけいただきやすくなります。

今までやってきたお仕事と同じような仕事をフリーランスとしても続けたい場合は、一番チームを組みやすい人たち!
しかし、新しいことにチャレンジしたい場合は、今まで人脈がなかった領域を開拓する方がおすすめです。

前職の取引先に連絡する

前職で担当していた関係性が深いお客様、もしくは、発注先のパートナーがいる場合は、このパターンでお仕事が始まることもあります。

退職するタイミングで、ご挨拶と共に独立をお伝えできると一番スムーズです。
退職から時間が経ってしまっている場合、もしFacebookなどの連絡先を知っていれば、そちらから「お久しぶりです。お元気にされていますか?」と近況を伺いながらご連絡するのもよいでしょう。

前職との取引があったところを、自分との取引にスイッチいただく形になってしまうパターンもあるので、前職との関係性には気をつけたいところ!

学生時代の知り合いに連絡する

自分と近しい領域に携わっている友人がいれば、独立の報告と合わせてコミュニケーションを取り、ご飯にいくなどして会話してみるのもよいかもしれません。

企業の発注担当をしている友人であれば、発注先として選んでもらえるパターンもありますし、
逆に類似する業種・役割の友人であれば、一緒に仕事を取りに行くチームとして動けるパターンもあります!

中途半端な関係性だと『友人関係 ⇔ 仕事関係』の切り替えがちょっと難しく感じることも。
部活・サークルや研究で一緒にPJを進めていた経験があったり、お互い仕事の相談をしあっている仲の方が、チームとして仕事を進めやすいかもしれません!

SNSで発信する

深い仲の人であれば、上記のように直接個別に連絡がしやすいですが、そこまで定期的な関わり合いがない知人にまで個別にご連絡をするのは多少ハードルがありますよね。

Facebook・InstagramなどSNSに独立したことを投稿すれば、 知人の中であなたのポジションの人材を探している方が声を掛けてくださる場合もたくさんあります!
SNSは積極的に活用していきましょう。

直接お仕事につながらなくても、「おめでとう!」と声をかけてもらえたことを機に久々に会える知人なども出てきてよいものですよ!
知人の知り合いに紹介してもらえたりもするので、長期的な視点をもって、人とのつながりは大事にしましょう。

フリーランスデザイナーの仕事の取り方:人脈がない領域

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いわゆるツテやコネがまったくないよという方もたくさんいらっしゃると思います。
特に今までやってきたお仕事とは少し異なる領域にチャレンジをしたい場合、既存の人脈だけでは限界があることも。

そういった時は、すでに用意されているチャンスを最大限活用して、人脈をこれから広げていきましょう!

Wantedlyから営業をかける

企業からの『フリーランスの募集』がたくさん出ているSNSです。

この2つの項目で絞り込みを行えば、自分が狙いたい仕事についてフリーランスを募集している会社を見つけることができます。

・雇用形態(フリーランス / 副業)
・職種 / 仕事の分野

いきなりエントリーではなく、まずはその会社についてお話を伺って双方検討という形でお話を進めることもできるので、自分とマッチするフリーランス案件を見つけるのにぴったり。
基本的にはフリーランス側からアクションした方がよいと思いますが、企業側からスカウトが来ることもあります!

最小の手間で新しい会社とつながるにはWantedlyが一番おすすめ
先方がフリーランスの稼働を必要としている前提でお話ができるので、話も早い!

交流会等でフリーランスとつながる

これもお仕事につながりやすい方法です。
フリーランスでお仕事をしているとこんなことがたくさんあります。

・自分の力ではカバーしきれないような領域が依頼に混ざっている
・物量的に1人ではこなせない量の依頼が来る

「フリーランス同士でつながってチームを組みたい
「お互いのつながりから取れ会仕事をシェアし合いたい!相乗効果を生んでいきたい!」
と思う瞬間がたくさんあるのです。
孤軍奮闘するよりも、仲間と一緒の方が喜びも困難も分かち合えて心強いという面もあります。

日本にフリーランスは1,500万人以上いると言われているので、意識すれば意外とフリーランスは近くにたくさんいます。
どのような場でも構いませんので、知り合いの輪を広げて、フリーランス仲間を見つけるとよいですよ!

・フリーランスの交流会
・習い事 / スクール / 社会人サークル
・オンラインコミュニティ

偶然同じコミュニティに居合わせた人って価値観が自然と合う人だったりするから、お仕事の話になってもうまく協力できたりすることが多い印象!
(⚠ただし怪しいコミュニティには注意です)

LinkedIn・YOUTRUSTで知人の輪を広げる

『ビジネスに特化したFacebook』のようなイメージのSNSとして、LinkedInとYOUTRUSTがあります。
自分の経歴とスキルセットを詳細に記載した上で、Facebookのように関係性のある方とつながることができます。

Facebookと異なり、プロフィール画面で自分のビジネス面の特徴を詳細に知ってもらうことができます。
タイムラインの投稿もビジネスに特化した内容で行われており、 フリーランスの募集について投稿している方もいるので、知り合いからの募集に対して声をかけやすいのが特徴です。

人とつながれる範囲はそれぞれのSNSで異なります。

LinkedIn ▷ Facebook同様に申請と承認によって誰とでもつながれる
YOUTRUST ▷ 『知り合いの知り合い』とつながることにフォーカスしている

フリーランスの募集自体はWantedlyよりも少なく、実際のお仕事につながる打率がそこまで高くはない印象…!
中長期的に関われる可能性がある人とつながるくらいのイメージでいるとGOODです。

クラウドソーシングの仕事を取りに行く(最終手段)

クラウドソーシングとは、クラウドワークスココナラなどの仕事依頼サイトのことです。

フリーランスというとここでお仕事をしているイメージを持つ人もいるかもしれませんが、
低単価な案件が多く、十分な生活費をここで稼ぎ切るのは残念ながらかなりハードルが高いかと思います。

デザインのお仕事を受けたことがない方などがスモールスタートを切るために、練習としてやってみるのはよいかと思います!
小さく副業をするときもおすすめです。

フリーランスデザイナーの営業・商談のコツ

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人や会社とつながる手段は様々あるとはいえ、つながったからと言って黙ってお仕事がいただける訳ではありません。

採用面接とは異なるものの、仕事への熱意や、自分の能力が相手にとってどんなメリットがあるのかを、うまく伝える必要があります。
また、こちらからのアピールだけでなく、相手側の会社や仕事が安全なものであるかを確認する大事な機会でもあります。

商談時に評価される点・されない点

フリーランスと正社員の面接では、明らかに異なる点があります。
それを理解せずにPRをすると、すこしズレたPRになってしまうことがあるので注意しましょう。

大きく異なる点は『指示命令系統』の有無です。
正社員・派遣社員・アルバイトに関しては『雇用』の関係にあるので、会社からの指示があり、それに従って動くことが基本とされています。

一方、フリーランスはあくまで『委託』なので、会社からの指示もなければそれに従う義務もないということになっています。
中に入ってしまうと社員のような気分になってしまうこともありますが、プロの外注先として『自走』をすることは当たり前、『成果の自主的な創出』を求められる立場になります。

私がフリーランスを採用する側だったときに、
社内でぜひ依頼したいという評価になったフリーランスと、発言に違和感を感じてしまったフリーランスの違いを紹介します!

フリーランスの立場の特性を加味したときに、PRの言葉のはずが評価されづらくなってしまうのは下記のような発言です。

・御社の仕事を学びながら頑張る
・いち早く一人前になれるように / 貢献できるように〜

社員であれば熱意と受け取られますが、委託先として見たときには違和感を感じられやすくなります。
プロに委託することで、自社では叶わなかった成果や改善を求めているので、教育やフォローを必要としている・これから成長していくことを思わせるような発言はNGです。

フリーランスとして評価されやすい話し方は、下記のような発言です。

・御社内で手が回っていない / 課題のある点はどこでしょうか?
 → このような取り組み方でフォローできますがいかがでしょう?

・以前別のプロジェクトで行った〇〇の方法を御社にも活かせそうです

どういう実績とアクションをもって相手のビジネスを良くしようとしているのか?を伝えた方が、プロとしての熱意を感じてもらいやすくなります。
相手の困り事を親身に知ろうとしている、事前に相手のことをよく調べてきている、こういったことが伝わるようにしましょう。
もちろん「御社とのお取り組みを楽しみにしています!」など感情的な熱意を添えることも大事です!

商談時に提案をすべき場合

こちらから提案をすべきケースは下記のような場合です。

未経験者 ▷ 経験が浅く、別の業務で実績が積めていない場合
経験者 ▷ はじめましての方で、信頼関係が築けていない場合

未経験者の場合

ポートフォリオをお見せしたり、実績を語ることができないので、
相手が持っているプロジェクトを仮定した実勢の制作物を作って商談に臨み、
「例えばこんなものを実務でもご提案していきたいと思っています」ということを伝えることで、具体的な委託後のイメージを持ってもらいやすくなります。

経験者の場合

特に相手が持っている依頼物の規模が大きいものの場合ですが、
ポートフォリオや実績を見ていただいてスキルセットが問題なかったとしても、本当に見ず知らずのフリーランスに頼んで大丈夫なのだろうかと、相手が大きな発注リスクを抱えている場合があります。

その場合、お仕事の一部をテストとして無料で作成・納品をすることで、
信頼を築けることがあるので、 相手が発注に踏み切れない様子であれば、そういった提案をすることで歩み寄ることができます。

商談時にヒアリング・確認すべき点

フリーランス新法が施行されているので、しっかり法令遵守している依頼主であれば書面で詳細を提示していただけると思いますが、自ら条件を確認しにいく姿勢を持つことは重要です。

実際にご発注をいただく前に、最低限こちらからご提示の上ですり合わせ、または、ヒアリングしておいた方がよい主な点は、おおまかに下記になります。

・業務の中で発生するタスク / 自分の役割の線引き
・業務完了の定義
・報酬額の定義 / 契約形態 / 支払サイト
・業務完了までの稼働のスケジュール / 稼働時間
・業務で使用するツールとその費用負担

フリーランスデザイナーが避けるべき仕事・注意点

check list

フリーランスは収入が不安定なので、取れるお仕事はなんでも取っていきたいという気持ちになることもありますが、法令を守らないお取引先・相性の悪いお取引先を持つことはむしろマイナスになります。

通常であれば10時間で終わる仕事が30時間も50時間もかかってしまったり、報酬未払い・音信不通などのトラブルが生じる可能性もあります。
何事も最初が大事。後悔が生じるよりも、未然に対応できる点を網羅していきましょう。

はじめましての会社からの仕事:「評判」を調査

初めて関わる会社だと、実際にお取引してみないと分からないこともたくさん。
しかし、下記のような『転職の評判サイト』のようなものから、法令遵守意識・労働時間・社風などを掴むことはできます。

・OpenWork:https://www.openwork.jp/
・エンゲージ会社の評判:https://en-hyouban.com/
・転職会議:https://jobtalk.jp/

外向きによく見せることはいくらでもできるもの。やっぱり社内の人が言っている会社の状態が真の姿です!
自分が引いている条件と、相手先の会社のスタンスがマッチしているかを、社内の人の声から考えてみましょう。

知り合いつながりの人からの仕事:「違和感」を大事に

知り合いから紹介してもらった会社や人だったら安心できるかもしれませんが、その会社や人が自分と相性がよいかはまた別の話です。

商談の中で下記のような違和感を感じる場合には、相手と自分の育ってきた環境・文化が異なっており、相性が悪い可能性があります。
自分にとって良いお取引先になる得るのかどうかは、冷静に検討してみましょう。

・質問に対する回答の内容がズレている感覚を持ってしまう
・専門用語の使い方や解釈が自分と異なっている
・人と接するときの姿勢や態度に違和感がある
・働き方 / 仕事の成果に関する価値観に相違がある

もちろん全員ではないですが、初回の会話で感じた違和感は、実務に入って深く関われば関わるほど大きくなっていくことが多い…!

SNSでつながった人からの仕事:「身元」に注意

先ほど取り上げたWantedly・LinkedIn・YOUTRUSTのなどビジネス用SNSでつながった方の身元が分からないということはあまりないですが、
XやInstagramでつながった方からお仕事を受けているフリーランスの方もいらっしゃいます。

ビジネス用SNSと異なり、詳細なプロフィールが公になっていないので、どこでどんなビジネスをしている人なのかはっきり分からないことも…

企業で働く会社員・経営者の方であれば公式ホームページのURLをいただくなりして、身元の安全性を確認できるまではお取引しない方がよいです。

「支払いがされなかった」「途中で逃げられてしまった」という話は、よく聞いたり見たりします。

こちらの個人情報だけが開示され、向こうのことは分からないという状況は危険なので注意しましょう。
思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も…

二次請け・三次請けの仕事:「確認フロー・仲介者」に注意

一番厄介なのは実はこのパターン。
お取引の中には、下記のような構図になっているパターンがよくあります。
依頼主のポジションは『二次請け』、フリーランスのポジションは『三次請け』となります。

例)コスメ会社からの『LP制作』の依頼フロー

コスメ会社 広告代理店 制作会社(依頼主) 制作者(フリーランス)

直接自分に依頼をしてきてくださっている依頼主が信頼できる人であっても、

・間に挟まっている会社が法令を守らない会社である
・間の担当者が無責任でうまくコミュニケーションが取れない方である
・間に挟まっている会社の中で大人数の確認 / 承認が必要である

このようなことが後から発覚し、それによってお仕事がうまく最後まで進まないケースも起こり得ます。

どのような確認・承認フローを踏むのか?間に挟まる人たちはどんな人なのか?
これも事前に確認しておいた方が安心です。

上手なコミュニケーションと仕事の目利きで、気持ちよく働こう!

work at cafe

ここまで読んでくださった方、まずはありがとうございます!

読むだけでおなかいっぱいかと思いますが、フリーランスデザイナーの仕事の取り方には抑えるべきポイントが大量にあります。
人との会話の中で進んでいくものなので、つい確認事項のヌケモレが発生してしまったり、冷静さを欠いてしまったりすることは、私も今でもたくさんあります。

だからこそ、日々学びがある領域!だと思って、一緒に精進していきましょう!

会社員としてお客様と直接関わるデザイン職の方にとっても、お役に立てる情報があれば嬉しいです!
デザイナーさんたちがハッピーに働けるお取引が増えることを切に祈っています。

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現役フリーランスクリエイター
安月給の事務職OLから這い上がり、クリエイターにジョブチェンジ。 ブラック企業でバリバリ働いたり、ベンチャー企業でクリエイティブ組織を立ち上げたり。 現在はフリーランスとして独立し、プライベートも大事にしながら、効率的に楽しく稼ぐ処世術を模索中。
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